理事長ご挨拶 of 公益財団法人神戸国際医療交流財団

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????2.jpg理事長 田中 紘一


 兵庫県、特に神戸市は日本人のブラジル移民第一陣出発港や、海軍操練場発生の地、さらには外国人居留地として古くから知られ、世界に開かれた伝統と文化を持つユニークなところです。最近でもWHO神戸センターや神戸医療産業都市プロジェクトを通じて、国際連携や国際交流が活性化されつつあります。しかしながら、多くの人々の努力にもかかわらず、国際交流は東京をはじめとする他の地域に比べると、期待するほど進んでいない印象です。

 医療分野における世界の趨勢をみても『フラット化する国際社会』がますます加速化され、研究者・医療従事者・患者の国境を超えての交流が盛んになっています。アジアの周辺を見渡してもシンガポール・中国・韓国・インドを中心に国際交流拠点づくりが着々と進んでいます。
このような環境のもとで『国際都市・神戸』を発展させるには、日本の伝統や文化、技術および知を継承して発展させるとともに、他文化の人と交流し、グローバルな視点を持つ人材を育成することが最も近道だと考えております。

 日本のものづくり産業には、優れた技術が蓄積されておりますので、産学官の連携、医工連携により医療のニーズに応えられる『医療の質の安全性の向上』と『イノベーションの創出』が可能であり、最先端の医療機器の研究開発が進み、国内および国際的にも貢献できる新製品を市場に紹介できると信じております。

 この度、公益財団法人 神戸国際医療交流財団を設立し、『グローバルな視点での医療分野における人材育成』『医療分野における国際交流』『神戸発の先端医療機器、最新医療技術を世界へ』の実現のため、医療機器開発を目指す国際医療開発センターの建設に着手し、2011年春に開設の予定です。同センターでは企業が参加するオープンプラットフォームによる、臨床現場力の積極的活用で、医療機器及び医療技術開発に努め、医療従事者および企業の方々からのニーズに応えられる専門集団を目指しております。

 当財団設立の趣旨、ならびに活動にご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。



【田中 紘一(たなか こういち)プロフィール】
 1942年生まれ。京都大学医学部卒業後、同大大学院医学部教授、同大学医学部附属病院長を経て、2005年に先端医療センター長に就任。2009年からは、一般財団法人として発足した当財団で理事長を勤める。生体肝移植の権威である。「志高く、雑巾がけ」がモットー。